2011年2月13日日曜日

違いがわかるオトナの男女向け…高級ブランド街「旧居留地」新名所に

 ゴールデンウイーク(大型連休)が始まり、行楽地はどこも人、人、人…。関西では、奈良市の平城宮跡会場で開催されている「平城遷都1300年祭」が人気だが、オシャレ好きの若者を中心に、にぎわっているのが神戸元町の「旧居留地」だ。

 15年前の阪神大震災で被災し、閉鎖していた旧オリエンタルホテルの跡地に三井不動産が今年2月、複合商業施設「神戸旧居留地25番館」を開業。都市型ホテル「オリエンタルホテル」をはじめ、米高級服飾専門店「バーニーズ ニューヨーク神戸店」、隣接地から移転した「ルイ?ヴィトン 神戸 メゾン」などが出店し、新たなランドマークとして話題を集めている。

 ■神戸店独自の店づくり

「バーニーズ ニューヨーク神戸店」は、首都圏以外で初の旗艦店で新宿、横浜、銀座に続く国内4店舗目。地下1階がメンズ、1階がメンズ、ウィメンズの服飾雑貨とルームフレグランスなど、2階がウィメンズとギフトの3フロアで構成する。売り場面積は2800平方メートルと、銀座店よりやや狭い。

 旧居留地への出店理由について、バーニーズ ジャパンの中村直樹社長はこう話す。

 「関西でも存在感を高めたいと思っていた。顧客には40代を中心とする感度の高い大人の男女が多く、メンバーズカード会員の約1割が西日本の顧客。兵庫県内を中心に関西、中四国からの来店も見込める」


 神戸店では、とくに商圏特性や好みに合わせた店作りにこだわった。メンズスーツのフルオーダーシステムの導入や海外の人気チョコレートブランド「マックス?ブレナー」のコーナー展開などは、既存店にはない初の試みだ。

 神戸は靴の街でもあることから、婦人靴売り場を初めて1階に配置。ウエアについても、神戸エレガンスの特徴である鮮やかな色目を充実させている。

 さらに人気モデルとのコラボ(協業)コレクションを2月に開催された「神戸コレクション」で発表。地元のアクセサリーブランド「ジュジュ」と協業するなど、地域イベントとの連動やクリエーターとのコラボなどにも取り組んでいる。

 ■上質がわかる男女に照準

 「港町の文化が根付いる神戸には、親の世代から海外の上質な素材に触れてきた人が多い。見る目が養われており、われわれが伝えたいクオリティコンシャスを最も理解してくれる土地柄だと判断した」

 こう語るのは、国内外に95店のセレクトショップを展開するビームスの設楽洋社長。同社は3月20日、旧居留地に関西初の「ビームス ハウス 神戸」を開店した。

 2フロア構成で売り場面積は521平方メートル。インポートのスーツやジャケット、ドレスなどを主体に、カジュアル衣料、アクセサリー、小物雑貨をそろえる。
同業態初の常設ゴルフコーナーやメンズスーツのオーダーサロンも併設。「上質がわかる大人の男女に向けて、新しい高級を提案していく」(同)。

 ■不況下でも出店した理由

 しかし、デフレ不況は高級ブランド街として名高い旧居留地も直撃。バーニーズでは、高級服地を使用したジャケットを5万円台で販売。「この半年、ビジネススーツなどで消費回復の兆しがある。消費者の進化のスピードや購入ルートの多様化に対応し、顧客ニーズを先取りした提案が大切だ」と話す。

 ビームスも「スーパーブランドからファストファッションへと一気に振り子が触れた今、経済情勢を考えると、出店のタイミングではない」と前置きした上で、「振り子が戻るときの受け皿を作らないといけない」と、今回の出店理由を強調する。

 大阪市内では、百貨店の新規開業や改装がピークを迎える平成23年から24年に向けて顧客争奪戦が激しさを増している。こうしたなか、広域で上顧客を取り込もうとする有力専門店の旧居留地進出は、“大阪対神戸”という新たな地域間競争へと発展する可能性が高い。

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引用元:精霊物語グランドファンタジア(Grand Fantasia) 専門サイト

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